比較スクレイピングツール

2025年版・ウェブスクレイピングに最適な共有プロキシ10選

2025年のウェブスクレイピング向け共有プロキシを10社厳選。回転/静的、GB課金/IP課金、地域指定、スティッキー対応などの選び方を比較表で整理し、Python実装例と運用の注意点まで解説します。

Ibuki Yamamoto
Ibuki Yamamoto
2025年12月29日 23分で読めます

2025年版・ウェブスクレイピングに最適な共有プロキシ10選

共有プロキシは、コストを抑えつつIP分散を効かせたいスクレイピングで定番の選択肢です。一方で「回線品質のブレ」「同一IPの他ユーザー利用による巻き添え」「同時接続制限」など、運用設計を誤ると成功率が落ちます。本記事では、2025年時点で“共有”として使いやすいプロキシ事業者を10社に絞り、比較表と選び方・実装例までまとめます。

比較表

サービス 主な共有タイプ 課金体系 特徴 向く用途
Bright Data 共有DC(回転)/共有DC(無制限) GB課金 or IP課金 共有DCの選択肢が多い、管理機能が強い ブロックが厳しいサイトの長期運用
Oxylabs 共有DC(回転) GB課金 共有DCを明確に提供、機能が整理されている 安定した回転DCでの横展開
Decodo(旧Smartproxy) 共有DC(回転/静的の選択) GB課金(DC) 導入が容易、価格と性能のバランス まず成功率を出してから拡張
Rayobyte 回転DC GB課金 回転DCが比較的安価な帯もある 大量リクエストの費用最適化
Webshare 共有プロキシ(リスト) IP課金 無料枠あり、共有プロキシの導入が簡単 検証・小規模ジョブ
Infatica 共有DC(回転) GB課金 共有DCのプランが明示されている 中規模の定期クロール
SOAX DC(バンドル内で提供) GB換算のバンドル プラン内でDCを利用できる設計 複数タイプ併用の運用
PacketStream P2P住宅(共有) GB課金 低価格帯、P2Pで性質が異なる ブロック回避優先の用途
Storm Proxies 回転(バックコネクト系) スレッド課金(月額) 同時接続数で管理しやすい 軽〜中負荷の回転運用
Proxyrack 共有DC(静的・少人数共有) ポート/IP課金 「3〜5ユーザー共有」など共有度合いが明示 静的寄りでコストを抑えたい

ポイント:「共有プロキシ」と一口に言っても、(1) 共有DCの回転プール(GB課金が多い)と、(2) 共有リスト(IP課金)と、(3) P2P住宅(GB課金)が混在します。用途に合う“共有の種類”を先に決めると失敗しにくいです。

共有プロキシの前提

共有が向くケース

  • 1ドメインあたりのアクセス頻度が高くなく、IP分散で十分な場合
  • 検証や短期案件で、まずは低コストで回したい場合
  • 同時接続数がそこまで大きくなく、少しの失敗をリトライで吸収できる場合

共有が不向きなケース

  • ログイン状態の維持(同一IP固定や長いセッション)が必須
  • IPレピュテーションのブレが致命傷になる(金融/厳格なWAFなど)
  • 特定サイトで“同一IPからのアクセス”が厳しく監視されている

注意:共有プロキシは、他ユーザーの利用状況があなたの成功率に影響します。成功率が落ちたときに「ターゲット側の対策強化」なのか「共有IPの巻き添え」なのかを切り分けられるよう、プロバイダ変更・ゾーン変更・プロトコル変更を試せる設計にしておきましょう。

おすすめ10選

Bright Data

共有データセンターに「回転(GB課金)」「共有無制限(IP課金)」「専有無制限」など複数形態があり、運用の成長に合わせて移行しやすいのが強みです。ドキュメント上でもDatacenterのIPタイプとしてShared/Shared unlimited/Dedicated unlimitedが整理されています。docs.brightdata.com

Oxylabs

共有データセンタープロキシをプロダクトとして明確に提供し、回転・スティッキーなどスクレイピングで必要な基本要件が揃います。共有DCのプール規模や自動回転・スティッキー対応が明示されています。oxylabs.io

Decodo

旧Smartproxy。データセンタープロキシをGB課金で使えるプランがあり、価格と使い勝手のバランスが取りやすいサービスです。datacenter plans(Pay/GB)が公開されています。decodo.com

Rayobyte

回転データセンター(Rotating DC)をGB課金で提供。トラフィック帯によって単価が下がるため、リクエスト量が増えるほど費用最適化しやすいタイプです。rayobyte.com

Webshare

共有プロキシの導入が簡単で、無料枠(10 proxies for free)も提示されており検証に向きます。ローテーション用のエンドポイント提供も案内されています。webshare.io

Infatica

共有データセンター(Shared Datacenter Proxies)をGB課金で提供し、複数のトラフィック帯を選べます。まずはPay As You Go/小容量で検証して、成功率が出たら増量しやすい構成です。infatica.io

SOAX

SOAXはデータセンタープロキシを単体ではなく、バンドルプラン内で提供する設計が見られます。住宅/モバイル等を併用する前提のチームに向きます。soax.com

PacketStream

P2P型の住宅IPネットワークで、共有(複数利用者が同ネットワークを使う)という意味では“共有住宅プロキシ”の代表例です。DC共有と性質が違うため、ブロック回避を優先したいときの選択肢になります。packetstream.io

Storm Proxies

バックコネクト型の回転プロキシを提供し、月額は主に同時接続(threads)で管理されます。GB課金よりも「同時実行数」中心で考えたい場合に扱いやすいモデルです。stormproxies.com

Proxyrack

共有データセンターで「3〜5ユーザー共有」など共有度合いが明示されている点が特徴です。完全な回転プールではなく、少人数共有の静的寄りで設計したい場合に候補になります。proxyrack.com

選び方5つ

回転か静的か

サイトのブロックが厳しいなら回転(rotating)。ログイン維持や同一IPが必要なら静的(static)またはスティッキー(一定時間固定)を優先します。

課金体系を揃える

GB課金は大量リクエストで見積もりやすい一方、レスポンスが重いサイトだと転送料が膨らみます。IP課金は帯域無制限の代わりに同時接続や利用規約(フェアユース)に注意が必要です。

地域指定の粒度

国指定で十分なのか、州/都市まで必要なのかで候補が変わります。ECの価格差や配送可否などは都市粒度が効くケースがあります。

認証方式の相性

IPホワイトリスト(固定サーバー向け)と、ユーザー/パス認証(動的実行基盤向け)を使い分けます。サーバーレスやジョブが増えるならユーザー/パスの方が事故が少なめです。

運用支援の有無

ダッシュボードでのサブユーザー、利用量監視、ゾーン切替、障害時の切り戻しができるかで、長期運用の工数が大きく変わります。

現場の結論:「最初は共有回転(GB課金)で成功率を出す → 重要なジョブだけ静的/専有に寄せる」が、費用と安定性のバランスを取りやすい定石です。

実装例

Pythonでプロキシ

import requests

proxy_url = "http://USER:PASS@HOST:PORT"
proxies = {
    "http": proxy_url,
    "https": proxy_url,
}

r = requests.get("https://httpbin.org/ip", proxies=proxies, timeout=30)
print(r.status_code, r.text)

リトライ設計

import time
import requests

def fetch(url, proxies, max_retries=5):
    for i in range(max_retries):
        try:
            r = requests.get(url, proxies=proxies, timeout=30)
            if r.status_code in (429, 403, 503):
                # 共有IPの巻き添えやレート制限を想定
                time.sleep(2 ** i)
                continue
            r.raise_for_status()
            return r.text
        except requests.RequestException:
            time.sleep(2 ** i)
    raise RuntimeError("failed")

注意:429/403は「ブロック」だけでなく、同一共有IPのレート超過でも起きます。指数バックオフ+プロキシのローテーション(セッション切替)をセットで用意してください。

一次情報の引用

Bright DataのDatacenter Proxiesには、Shared(共有回転・GB課金)、Shared unlimited(共有・無制限)、Dedicated unlimited(専有・無制限)といったIPタイプが用意されています。

上記はBright Data公式ドキュメント(DatacenterのIP type説明)に基づく要約です。運用設計では「共有回転→共有無制限→専有無制限」のように、目的に応じて移行できる点が重要になります。docs.brightdata.com

よくある失敗

同時接続を上げすぎ

共有は“あなた以外の利用者”もいます。スレッド数を上げるほどエラーが増え、結局リトライで総通信量が増えることがあります。

ヘッダーが単調

IPだけ変えても、User-AgentやAccept-Languageが固定だと検知されます。プロキシと合わせてリクエストプロファイルも分散させましょう。

失敗原因を記録しない

HTTPステータス、ターゲット、プロキシ種別、同時接続、レスポンスタイムを最小限ログに残すだけで、改善速度が大きく上がります。

公式リンク

スクレイピングを安定化しませんか?

共有プロキシの選定からブロック対策、運用設計までまとめて見直すと成功率が上がります。要件に合わせた構成提案をご希望なら、お問い合わせください。

お問い合わせスクレイピングに関するご相談・お見積もりはお気軽にどうぞ
相談する

まとめ

2025年の共有プロキシは、単なる「安いIP」ではなく、回転・スティッキー・認証方式・運用機能まで含めて選ぶ時代です。まずは共有回転(GB課金)で成功率を作り、重要度の高いターゲットだけ静的/専有へ寄せるのが現実的です。比較表の10社を起点に、要件(地域粒度・同時接続・セッション要否)で絞り込んでください。

この記事を書いた人

Ibuki Yamamoto
Ibuki Yamamoto

Webスクレイピングエンジニア。10年以上の実務経験を持ち、大規模なデータ収集プロジェクトを数多く手がける。PythonとJavaScriptを得意とし、技術ブログでは実践的なスクレイピング手法を発信している。

データ収集のプロに
お任せください

年間1億件以上のデータ収集実績を持つプロフェッショナルチームが、大規模スクレイピング・アンチボット対策など、あらゆる課題を解決します。

1億+
年間データ収集件数
24/7
安定稼働
高品質
データ精度